2016年06月08日

「ええもんに触れなアカンで!」(賢治談)

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先月、イタリアから弟・賢治が一時帰国していました。
いつも言われるのは、
「ええもんに触れなアカンで!」と。

音楽でも絵画でも舞台でもなんでも、一流に触れて感性を磨かないといいものは作れない。と、いうことらしいです。
ヴァイオリン製作家として、必要なことだと。
同じ事を、
ミキシングエンジニアの鈴木智雄さんもおっしゃっていました。時間があると美術館に足を運ばれているとのこと。

昨日、東京での仕事を深夜に終え、上野で一泊。スタジオからは遠い宿をとりましたが、その訳は、破格の値段と国立西洋美術館が近いからです。

今日は、大阪へ帰るだけなので、国立西洋美術館で開催されている「カラヴァッジョ展」を観ていく事にしました。

列に並びチケットを買って、早速中へ。
落ち着いて観れるかと思っていましたが、案の定、人だかりです。「カラヴァッジョ展」は、今週で終わりという事もあって、朝一から大勢の人でした。修学旅行の中学生も多かったですね。

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カラヴァッジョ(1571-1610年)は、西洋美術史上最も偉大な芸術家のひとりであり、イタリアが誇る大画家です。彼の理想化を拒む平明なリアリズムや、劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。(国立西洋美術館の解説より)

カラヴァッジョの功績は、その写実性、特に光の描写にあり、スポットライトで照らしたような、光の方向性にあるという事でした。
説明通りの、劇的な明暗です。
人波の過ぎたところは、誰もいなくなることがあったので作品の前でゆっくりと観れました。
カラヴァッジョの時代の作風と、久しぶりの美術館に、持て余してしまいました。眼と感性が慣れないせいでしょう、クラシック音楽の初心者もこんな感じなのかな?と、思いつつ、順路を進んでいきます。その中に「斬首」をテーマにした展示がありました。

「斬首」は、キリスト教の殉教や、プロテスタントや異教に対する圧力などから、作画のテーマにされる事が多かった。と、解説にありました。無意識のうちに多少なりとも影響を受けたのでしょう。少し気分が悪くなりました。

楽しみにしていた、
世界初公開の「法悦のマグダラのマリア」は、清らかで、かつ、妖艶な印象でしたが、思ったより心が動かされませんでした。人が多くて集中力を欠いていたのもあると思います。


完全に私の感性が馴染んでいないのが、よくわかりました。やはり、良いものにたまに触れる程度ではアカン事がはっきりと自覚出来ました。
良いものを、常食にしないとアキマセンね。

常設展も覗いてきました。
仕事疲れもあったので、流してみていましたが、ロダンの作品とピカソ、ミロの作品など20世紀のものは、感激しました。あと、ナティエやモネ、ルーベンスなど。やはり、見慣れているからでしょうね。
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身近にあり、足の運びやすいものから、触れていけば良いのでしょう。
大阪でも、実家の京都でも、良いものはたくさん身近にあるのですから。

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posted by みやかつ at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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